バイアグラで救われた伯父夫婦

バイアグラ、親戚に飲んでいる人がいます。
父方の伯父なんですけど、私のことをすごく気に入っていて、そういう話もしてくるんですよね……。
軽くセクハラだとは思うんですけど、身内なので言っても聞かないというか(笑)。
でも、バイアグラはある意味、いえある意味じゃなくて確かに伯父を救ったんです。
正確には伯父夫婦を。
40歳を過ぎた働き盛りの時に、伯父はリストラの憂き目に遭ってしまったんですけど、そのショックでいわゆるEDになっちゃったんですね。
これがかなり辛かったようです。
夜の夫婦生活までダメになってしまった、とうちに来て私の父(伯父からすれば弟、ですね)に愚痴っていたようです。
それだけなら何だか笑い話で、「再就職すればまた戻るんじゃないの」って話で済んだんですけど、それが何とか転職を成功させたものの、戻らなかったんです……その、伯父の下半身の元気は。
その辺りでは奥さんとけっこう揉めたというか、雰囲気が微妙になったというか、危ない時期だったみたいです。
伯父は仕事人間で、「子供は40になるまで持たない」と言っていました。
奥さんはひと回り以上若いと言っても、伯父が40になると彼女は30前です。
子供を生むならそろそろ、って感じですよね。
でもそれを信じて待っていたところ→リストラ→ED、ときたものだから、奥さんも慰めなきゃいけないのは分かっていても、辛かったみたいです。
それを救ったのがバイアグラ。
ダメもとで試してみたところ、これが効果てきめんだったんですね。
「元気が戻った!」と、嬉しそうに報告してくれたのが、生々しくってちょっと嫌だったんですけど(笑)。
しばらくの後、子供もちゃんと授かって、奥さんも大喜びでした。
結果オーライってやつですね。
バイアグラがすごいなって思ったのは、個人差はあるでしょうけど、飲み続けなくてもよかった、ってことですね。
伯父の場合、バイアグラを飲んだのは数回で、それで自信を取り戻したのか、すぐに飲まなくても大丈夫になったんです。
無意識にリストラと絡み合ってがんじがらめにされていた男の自信が解放されたんだと思います。
以降、伯父はバイアグラを同世代の同僚なんかに勧めているみたいです。
そうしたら、「意外と飲んでるやつ、多いんだ」そう。
そういえばバイアグラって、日本に上陸した時には色々騒がれたけれども、今となってはすっかり「定着」してますもんね。
あんまり大袈裟に構えることなく、気軽にチャレンジしてみてもいいのかなって思います。

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